あたりまえを

〜第26回社会奉仕活動〜

今月の社会奉仕活動は、どんよりとした曇り空の下で行われました。最高気温17℃、最低気温10℃。作業開始時は13℃と、この時期としては動きやすい気温でしたが、曇った空の重たさのせいか、どこか静かな朝でした。

今回は平野中学校周辺の清掃活動。一見すると整然としていて、とてもきれいな印象を受けます。しかし、目を凝らしてみると、植え込みの奥には風が集めたのであろう細かなゴミが溜まり、さらに犬のフンを処理した後の袋がそのまま投げ込まれている光景が多々ありました。

「持ち帰る」という最後のひと手間がなされていない現実に、考えさせられるものがあります。

歩道には、当然のように犬のフンが点在していました。通学路でもあるこの場所を、生徒たちは毎日歩いています。ほんの少しの配慮があれば防げることが、街の印象を大きく左右してしまうのだと改めて感じました。

また、今回意外だったのは、業者の方が落としてしまったと思われる、たれなどを入れる新品の容器とその蓋がそこら中に散乱していたことです。未使用と思われる容器が道路脇のあちこちに転がっている様子は、どこかちぐはぐで、物の扱いについても考えさせられました。

一見きれいに見える場所でも、視点を変えれば様々な課題が見えてきます。だからこそ、私たちの活動には意味があるのだと思います。小さなゴミ一つ、放置された袋一つを拾うことが、地域の環境を整えるだけでなく、そこに暮らす人々の意識にもつながっていく。

そして何より大切なのは、「この街は自分たちのものでもある」という意識、すなわち共同体感覚ではないでしょうか。誰かがきれいにしてくれる場所ではなく、自分もその一員として関わり、支え合う存在であるという自覚があってこそ、街は本当の意味で整えられていくのだと思います。ほんの少しの手間や配慮は、その共同体感覚の表れでもあります。

曇り空の下での活動ではありましたが、心の中には確かな手応えや晴れやかさが残りました。
これからも、あたりまえを問い直しながら、地域の一員として歩みを続けていきたいと思います。